Column コラム

「腟の入口が痛い」原因と対処法を医師が解説!考えられる病気は?

「性交時に腟の入口がヒリヒリ痛む」

「下着が擦れるだけでしみるような感覚がある」

こうしたフェムゾーン(デリケートゾーン)の痛みは、周りに相談しづらく、一人で不安に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

腟の入口の痛みには、一時的な炎症から治療が必要な病気、さらには心の緊張まで、さまざまな原因が隠れています。

この記事では、腟の入口が痛いときに考えられる原因から、健やかな毎日を取り戻すための対処法について詳しくお伝えします。

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腟の入口が痛いときに考えられる主な原因

腟の入口が痛むお悩みは、「入口部性交痛」とも呼ばれます。

主な原因は、大きく分けて炎症や感染症・乾燥・心理的要因の3つが挙げられます。

かぶれや菌の繁殖による外陰炎や腟炎

ナプキンや下着による摩擦や蒸れが原因で皮膚がかぶれる「外陰炎」や、体調不良などで自浄作用が低下したときに雑菌が繁殖する「細菌性腟症」などによって、腟の入口が痛むことがあります。

カンジダ・ヘルペス・クラミジア等の性感染症

強いかゆみと酒かす状のおりものが特徴の「カンジダ」、激痛を伴う水ぶくれや潰瘍が生じる「ヘルペス」、粘膜がしみるような痛みを引き起こす「クラミジア」などの可能性も考えられます。

前戯不足・ホルモンバランスの変化による潤い不足

性的興奮の不足だけでなく、産後や更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少により、腟粘膜が薄く乾燥しやすくなることがあります。

また、低用量ピルなどの薬剤が原因で潤いが不足し、痛みが生じるケースも見られます。

誘発性腟前庭痛

腟の入口周辺にある「腟前庭」という部分が過敏になり、性交時だけでなく、自転車のサドルや下着の擦れなどでも痛みが生じる疾患です。

心理的な要因とパートナーシップ

「また痛くなったらどうしよう」といった不安や過去のトラウマから、脳が身を守ろうとして無意識に腟周りの筋肉を収縮させてしまう(腟痙)ことがあります。

これにより、物理的な痛みがさらに増幅されるといった悪循環に陥るケースも少なくありません。

【タイプ別】腟の入口が痛いときに考えられる病気

腟の入口が痛いとき、痛みの感じ方によって考えられる病気や原因が異なります。

挿入の瞬間に「ヒリヒリ」「ジンジン」と痛む場合

ヒリヒリ、ジンジンとした感覚がある場合、主に粘膜の乾燥や炎症が考えられます。

また、心理的な緊張によって潤いが不足した状態で性行為を試みた場合も、こうした摩擦痛が起こりやすくなります。

尿やトイレットペーパーが「しみる」場合

デリケートゾーンの皮膚に目に見えない微細な傷がついているか、ヘルペスなどの感染症によって「ただれ」が起きている可能性があります。

性行為中の挿入時に痛みを感じて男性器が全く入らない場合

処女膜が通常よりも厚く強いために痛みが生じる「処女膜強靭症」の可能性があります。

また、強い恐怖心から反射的に腟の筋肉が閉じてしまう「腟痙(ちつけい)」の状態であることも考えられます。

関連記事:処女膜強靭症とは?診断方法や治療について解説!

腟の入口が痛いときの正しい応急処置・セルフケア

腟の入口が痛むとき、応急処置として以下のセルフケアを試してみるのも一つの方法です。

とはいえ、症状が強い場合やセルフケアで改善が見られない場合は、婦人科を受診することが大切です。

洗わない・こすらないを徹底する

「不潔だから痛いのかも」と、石鹸でゴシゴシ洗うのは逆効果です。

必要な常在菌まで洗い流してしまうと、炎症が悪化し、さらに痛みが強くなる可能性があります。

ぬるま湯で優しく洗い流し、摩擦を与えないようにしましょう。

潤滑ゼリーや保湿剤を活用する

日々のセルフケアには、物理的な摩擦を減らし、デリケートな粘膜を保護するアイテムを取り入れましょう。

咲江レディスクリニックでは、女性のお悩みに寄り添って開発された製品を取り扱っております。

ヴィスコジェル・ウェットトラストプロ

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下着やナプキンを低刺激なものに変える

通気性の良いコットン100%素材の下着やナプキンを選ぶことで、蒸れや摩擦による刺激を緩和できます。

市販薬の使用を控える

原因がカンジダ(カビ)なのか細菌なのか、それともアレルギーなのかによって、使うべき薬はまったく異なります。

誤った薬の使用は症状を長引かせる恐れがあるため、自己判断での使用は控えましょう。

関連記事:セックスの耐え難い痛みへの対処法【性交痛専門医解説】

関連記事:膣が痛い場合の原因と対処法を婦人科専門医が解説!

腟の入口が痛い場合に受診する目安とタイミング

以下のような症状が出ている場合は、我慢せずできるだけ早く婦人科を受診してください。

  • 痛みが強く、日常生活に支障がある場合
  • おりものの色や量、臭いに異変がある場合
  • 外陰部に水ぶくれ、ただれ、しこりがある場合
  • かゆみや赤みが広がっている場合
  • セルフケアをしても改善の兆しがない場合

咲江レディスクリニックによる「腟の入口が痛い」場合の診察・検査

咲江レディスクリニックでは、患者様が肩の力を抜いて心の内を話せるような環境づくりを大切にしています。

  1. 問診:
    いつから、どのような状況で痛むのか、丁寧にお話を伺います。
  2. 医師による触診・視診:
    炎症の有無や皮膚の状態を直接確認します。
  3. 各種検査:
    必要に応じて、感染症検査、超音波、ホルモン検査などを行い原因を詳しく調べます。
  4. 鑑別診断:
    検査結果をもとに、痛みの原因を特定します。(後日お伝えする場合もあります)
  5. 治療方針の決定:
    お薬の処方だけでなく、セルフケアのアドバイスや、心理的なアプローチも含めた最適な治療プランをご提案いたします。

まとめ|フェムゾーンに関するお悩みなら咲江レディスクリニックへご相談ください

腟の入口の痛みは、決して珍しいお悩みではありません。

「恥ずかしい」「これくらい我慢できるかも」と自己判断せず、専門のクリニックへの受診をご検討ください。

咲江レディスクリニックでは、同じ女性の立場から、患者様の心と身体の痛みに寄り添って診察を行っております。

痛みのない日々を取り戻すために、まずは一度、お気軽にご相談ください。

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この記事の監修者

咲江レディスクリニック院長丹羽 咲江

略歴
昭和60年4月
名古屋市立大学入学
平成3年3月
名古屋市立大学医学部卒業
平成3年5月
国立名古屋病院勤務(現名古屋医療センター)
平成8年4月
名古屋市立城北病院勤務(現名古屋市立大学医学部附属西部医療センター)
平成14年1月
咲江レディスクリニックを開院