Column コラム

低用量ピルで性交痛が悪化するという話は本当?

低用量ピルの服用を始めてから性交時に痛みを感じ、「低用量ピルが原因で性交痛が悪化する」といった情報に辿り着く女性は少なくありません。

しかし、なぜ低用量ピルが原因で性交痛が悪化するのでしょうか。

本記事では、女性のデリケートなお悩みを専門とする咲江レディスクリニックが、低用量ピルで性交痛が悪化する原因について詳しく解説します。

あわせて、性交痛の改善効果が期待できる方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

▼ピルが性交痛の原因となる場合の治療について知りたい

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なぜ低用量ピルが性交痛の原因となるのか

低用量ピルによって性交痛が起きる原因として、次の2点が考えられます。

  • 体内の男性ホルモン「テストステロン」が減る
  • 服用によりホルモンバランスが変化して膣の粘膜が薄くなる

服用によるホルモンバランスの変化

低用量ピルにはエストロゲンやプロゲステロンと呼ばれる女性ホルモンが含まれており、通常はこのホルモンによって避妊が可能になったり、月経痛やPMS(月経前症候群)、吹き出ものが軽減されます。

ピルにはたくさん種類があるのですが、なかには体内の男性ホルモン「テストステロン」の働きを抑えてしまい、性的な興奮を感じなくなったり、性欲が低下してしまったりするものもあります。

もちろん、人によって違っていますが、テストステロンが減って性的興奮を感じにくくなると、結果として膣の潤滑液が分泌されにくくなり、ぬれにくくなり、結果として性交時の痛みの原因となってしまいます。

長期的な服用が原因となることも

年齢が若い方でも、長期的に低用量ピルを服用していると一時的に更年期と同じようにエストロゲンが低下し、膣粘膜が薄く乾燥しやすくなり、挿入時の痛みを感じやすくなる人もいます。

さらに膣内部の環境にも変化が起こり、カンジダといった感染症のリスクが高まり、その結果として痛みを感じるケースもあります。

低用量ピルが原因で性交痛が出る場合の特徴

低用量ピルが原因で起きる性交痛の多くは、潤滑不足や乾燥によるヒリヒリとした痛みですが、低用量ピル以外の性交痛と大きな差はありません。

低用量ピルによる性交痛は、服用を始めてから間もなくしてから現れるケースが一般的です。

そのため、これまで性交痛がなかった方が低用量ピルの服用後しばらく経ってから痛みが現れた場合は、低用量ピルが原因となっている可能性があります。

低用量ピルが性交痛の原因かも?と思ったら

低用量ピルの服用後しばらくしてから性交痛が現れた場合の対処法をご紹介します。

潤滑剤やホルモン含有クリームが有効な場合がある

近年では、潤滑剤やホルモン含有クリームなど、手軽に購入できるアイテムが増えています。

「店舗で購入することが恥ずかしい」といった方でも、インターネットで購入できるので、試してみるのも一つの方法です。

婦人科に相談

低用量ピルと一口にいっても種類は多く、女性一人ひとりの体質に合ったものを服用することが大切です。

そのため、「いま服用している低用量ピルが性交痛の原因かも」と感じたときは婦人科へ相談し、ピルの種類変更や一時的な休薬など、適切な指示をもらうようにしてください。

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膣の乾燥・潤滑不足に効果が期待できる治療を紹介

咲江レディスクリニックでは、膣の乾燥や潤滑不足が原因による性交痛を和らげるための治療をご提供しております。

当クリニックで受けていただける治療方法をご紹介いたします。

避妊法の変更

避妊インプラント

避妊インプラントは、二の腕の皮下へ小さなインプラントを挿入する避妊方法で、海外で広く普及しています。

挿入後3年の効果があり、毎日低用量ピルを服用するよりもコストを抑えて避妊することができます。月経がなくなるので、ナプキンでかぶれたりむれたりすることも少なくなります。

避妊インプラントについて詳しく見てみる

各種デバイスによる局所の治療

モナリザタッチ

膣壁や外陰部へ炭酸ガスレーザーを照射するモナリザタッチは、レーザーの刺激によって膣粘膜を刺激し、コラーゲンの生成を促す治療方法です。

コラーゲンの増加により、弾力がなく、乾燥しやすくなった膣壁に厚みと潤いを与えてくれます。

モナリザタッチについて詳しく見てみる

フェムフロー

フェムフローは、膣や外陰部へ高濃度酸素分子やヒアルロン酸を浸透させる痛みを伴わない治療方法です。

毛細血管まで薬剤が浸透されるため、外陰部のハリや柔軟性を取り戻し、膣壁の厚みや潤いも改善できます。

フェムフローについて詳しく見てみる

モナフロー

モナフローは、モナリザタッチとフェムフローを組み合わせ、それぞれの効果を同時に実感できる治療方法です。

モナフロー®について詳しく見てみる

ヨニRF

小陰唇や膣口周辺、膣粘膜などへ高周波を照射するヨニRFは、血流を改善して細胞の新陳し代謝を高めます。

膣内部の代謝が高まることで膣壁の厚みや潤いを改善し、性交痛の軽減効果が期待できる治療方法です。

※さまざまなデバイス治療を行ってきましたが、閉経前の若い女性でピルを服用して性交痛が悪化している方には、ヨニRFの治療が最も効果的と感じています。

ヨニRF(yoniRF、高周波)について詳しく見てみる ご予約はこちらから

まとめ

低用量ピルは、避妊だけでなく月経痛やPMSの軽減など、さまざまな効果があります。

しかし、ピルの種類や体質などによっては性交痛を伴う場合があり、服用を続けるか悩まれる女性は少なくありません。

「低用量ピルを飲み始めたら性交痛が辛い」「本当に低用量ピルが原因なのかわからない」といったお悩みのある方は、ぜひお気軽に咲江レディスクリニックまでご相談ください。

症状を丁寧にお伺いし、お悩みを解消するためのご提案をさせていただきます。