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婦人科の診療について、よく耳にする言葉をご紹介いたします。
不安に思うこと、気になる言葉など、ご参考にしてください。
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性行為を介して感染する病気です。おりものがおかしくなったり外陰部にかゆみが出たりといったはっきりした症状が出る場合もありますが、あまりハッキリと症状が出ず、検査をしてみないとわからない病気もあります。また中には放っておくと不妊症の原因となってしまうような病気もあります。思い当たることがあれば婦人科を受診して下さい。
よく性感染症に感染すると、誰がどこから誰が相手でもらってきたということが問題となり、パートナーとの関係が破たんすることもありますし、患者さんから一体どこから感染したのかということをよくきかれます。
多くの性感染症は性行為を介して感染するものがほとんどですが、すべてがそうとは限りません。
大切なのは、性感染症に感染した場合には、片方が治療しただけでは不完全ということ。
もしパートナーが感染していたら、せっかく自分は治療がすんだのに、再び再感染することになります。二人とも検査(再検査)をして異常がないということがはっきりするまでは、性行為を避けるか、必ずコンドームを使用するようにして下さい。
また、症状が軽くなったり無くなったからといって、治療を途中でやめたり、受診を途中で止めることはしないようにして下さい。症状がないからといって完全に病気が無くなったわけではありません。
また、性感染症を予防するにはコンドームの使用が必要です。しかも性的接触の前から装着する必要があります。
近ごろはオーラルセックスによる咽頭の淋菌感染の蔓延が問題になっています。咽頭淋菌感染はほとんど症状が出ることもなく、淋菌蔓延化の原因となっています。オーラルセックスを含めてどんな場合にもコンドームをつけないでいると性感染症に感染してしまう可能性があることを忘れないで下さい。
■クラミジア感染症
男女共に患者の最も多い性感染症です。その数は年々増加しており、20〜24才の女性では15.6人に1人がかかっているという調査結果もあり、その蔓延が心配されています。
女性の生殖器に感染すると「子宮頚管炎」を、男性の尿道に感染すると「尿道炎」を引き起こします。
《症状と特徴;女性》
潜伏期は1〜3週間です。70%以上の人は無症状で、感染したことに気付かずに放置されがちです。子宮の入り口で子宮頚管炎を起こし、おりものが増えてきます。さらに感染が卵管や卵巣、腹膜などに及ぶと下腹部痛(便秘による痛みと区別がつきにくいようなお腹の下のあたりの痛み)、性行為をした時の痛みがみられます。
この時点で気付かずに炎症が進むと、卵管が狭窄したり骨盤の中で卵管が癒着したりして、不妊症や子宮外妊娠の原因となることがあります。
稀に感染が上腹部まで広がり、激しい腹痛を起こして救急外来へ搬送されることもあります。
また、妊娠中にクラミジアに感染していると、流産や早産の原因になったり、出産時の産道感染によって生まれてくる子供がクラミジアによる結膜炎、肺炎になったりすることもあります。
《症状と特徴;男性》
潜伏期は1〜3週間です。外尿道口からの分泌物、かゆみ、軽い排尿痛などを伴う尿道炎や、陰嚢のはれ、痛み、発熱を伴う精巣上体炎などがみられます。尿道炎は一般に軽症で、約5%に精巣上体炎を併発します。
《検査》
尿検査や血液検査、検査用綿棒を使ってクラミジアを採取する方法等があります。
《治療》
早期発見すれば抗生物質を約2週間内服することでなおすことができます。しかし、自分だけを治療しても、未治療のパートナーから再感染する可能性がありますので、パートナーの治療も必要です。症状が軽快しても、投与された薬はきちんと内服しましょう。
■淋病
淋菌という細菌によって起る感染症。クラミジア感染症と同様、蔓延が心配される病気です。
《症状と特徴;女性》
子宮の入り口(子宮頚管部)で炎症を起こすと、黄色い膿のようなおりものがでたりしますが、男性とくらべると無症状のことも少なくなく、感染したことに気付かず放置されがちです(これが蔓延の原因になっています)。感染が拡大して骨盤の中で炎症が広がると、半数以上に発熱、下腹痛がみられます。これに気付かず放置しておくと不妊症の原因となります。
妊婦が感染していると、産道で感染し、新生児が結膜炎を起こすことがあります。
また、男性の淋菌性尿道炎がオーラルセックス(フェラチオなど)によって女性の咽頭や扁桃に感染し、淋菌感染症の感染源になっているケースが増加しています。咽頭感染の場合は、のどの痛みなどの炎症症状がほとんどない場合が多いため放置されることが多く、淋菌感染蔓延化の原因になっています。
《症状と特徴;男性》
潜伏期は3〜10日です。尿道炎では、排尿痛と膿の排出がみられます。これを放置しておくと精巣上体に炎症を起こし、陰嚢のはれや痛みを生じることがあります。
《検査と診断》
男性の診断は特徴的な膿排出を伴う尿道炎から比較的容易ですが、女性の場合には症状がわかりにくい場合も多いため、おりもので検査をします。
《治療》
抗生物質(セフェム系、ペニシリン系、スペクチノマイシン)などで治療しますが、薬剤に耐性を持つ(薬が効きにくい)淋菌も増えてきています。従って淋菌が陰性になった(いなくなった)ことを確認する必要がありますが、治療直後の検査では一過性に菌量が低下して見せかけの陰性になることもありますので、治療後10日以上の休薬期間をおいたのちに再検査をする必要があります。
■トリコモナス症
トリコモナス原虫によって起る膣炎です。最近では減少傾向にあります。ほとんどは性行為で感染しますが、浴場、便器、タオル、手指などから感染する可能性もあります。年齢的には30〜40才代が多く、他のSTDより年齢層が高いことが特徴です。
《症状と特徴;女性》
潜伏期は4〜20日です。外陰部のかゆみ、灼熱感と悪臭を伴う黄色膿性のおりものが特徴です。
《症状と特徴;男性》
男性では尿道炎がみられることもありますが、無症状のケースもあります。
《治療》
抗原虫薬(メトロニダゾール)で治療します。
■尖形コンジローマ
性行為の時にヒトパピローマウイルスに感染して外陰部や肛門にかけて小さなイボがたくさんできてくる。湿った場所にできやすく、おりものが多い時やからだの抵抗力が落ちている時などに発症しやすい。
ウイルスのタイプによっては子宮頚がんや外陰がんのリスクが高くなるともいわれており、注意が必要。
《症状と特徴》
潜伏期は数週間から数カ月です。イボが増えてくるとかたまりになり、かゆみや灼熱感、異物感を伴い、大きくなるとカリフラワーのようになってきます。
男性では尿道炎がみられることもありますが、無症状のケースもあります。
《治療》
大きいイボは電気メスやレーザーで焼き切ったり、液体窒素で凍結させるという方法があります。また、コンジローマにききめのある外用薬(ぬり薬)が発売され、有効です。
■性器ヘルペス
性器ヘルペスウイルス感染症は単純ヘルペスウイルスを病原体とする性感染症です。女性の場合には外陰部や膣を中心として潰瘍や水泡を形成する病気で、初感染の場合には激しい痛みを伴うことが多い。妊婦が感染した場合には児への産道感染を予防する必要があります。
《単純ヘルペスウイルスについて》
単純ヘルペスは抗原性の違いで1型と2型に分類されます。1型は主として目や口、脳などの上半身に、時に性器に感染しますが、2型は性器などの下半身にしか感染しないといわれています。つまり、性器は1型、2型とも感染しうるということです。(口唇ヘルペスがある場合には、オーラルセックスによって性器に感染することがあります)
ヘルペスに一度感染すると、神経細胞にウイルスが潜伏し、ストレスや過労、妊娠などからだの抵抗力が落ちた時に再発することがあります。潜伏しているウイルスを完全に駆除することは不可能ですが、外陰部を主とする感染部位からウイルスを除去することは適切な治療によって可能です。また、発症期間以外には感染源にはなり得ず、パートナーに感染させる可能性はありません。
《症状と特徴》
性行為による感染の機会があって、2〜10日間の潜伏期間をおいて発症することが多いとされています。
初感染の場合には5mm程度の激しい痛みを伴う潰瘍を形成し、時には痛みのために歩くことや排尿が困難となることもあります。左右の太ももの付け根のリンパ節が腫脹し、膣や膀胱などに病変が及ぶ場合もあります。
再発型性器ヘルペスウイルス感染症は、過労、月経などに伴って再発することが多く、数個の潰瘍性病変がみられますが、症状は軽く、自然治癒することもあります。
《治療》
抗ウイルス剤(点滴、内服薬、外用薬)がファーストチョイスになります。抗ウイルス剤の種類は、症状によって使い分けます。
また症状が強い場合には、鎮痛薬を投与したり、細菌との混合感染予防のため抗生物質を投与することもあります。
単純ヘルペスの感染力は強いため、患部に触れた場合には手指をよく洗うなどの注意が必要です。
■HIV(エイズ)
■毛じらみ
陰毛部にちくちくとしたさすようなかゆみがあります。陰毛の付け根に1〜2mm位の成虫や1mm位の楕円形の卵をみつけることができます。
毛じらみはヒトを離れると24時間くらいは死なないため、性行為以外にもタオルや布団を介してうつることがあります。
《治療》
毛じらみをなおすために必ずしも毛をそる必要はありません。
薬局、産婦人科、皮膚科でスミスリンパウダー/シャンプーを購入し、成虫を殺します。この薬は成虫は殺しますが、卵には効かないため、2日おきに3〜4回使う必要があります。だいたい10日位でなおりますが、毛じらみにさされて皮膚炎を起こしていたり、掻きむしって皮膚炎を起こした場合には別に外用薬を使う必要があります。
毛じらみは必ずしも性行為で移るとは限らないため、下着、衣類、シーツなどはなおる間では共有せず、洗濯してよく乾かしましょう。
■梅毒
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